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オフショア開発で注目が集まる国ベトナム

エンジニア・プログラマーのスキルの高さ、人件費の安さ、親日家といった理由から、オフショア開発国の中でも注目が集まるベトナム。オフショア開発に携わって3年半となり、ベトナムのシステム開発会社やエンジニアと様々なプロジェクトを行っています。たくさんのプロジェクトに携わることができたおかげで、ベトナムという国やベトナム人エンジニアに関する理解を深めることができました。ベトナムでのオフショア開発の依頼が増える中で、ベトナムという国のことやベトナム人の特徴、エンジニアのレベルに関する質問をよく受けるようになっています。そこで今回は、オフショア開発に関連したベトナムという国、ベトナム人エンジニアについて紹介していきたいと思います。今回紹介する内容を読んで、ベトナムへの理解を深め、オフショア開発を成功させましょう。

ベトナムについての基本情報

ベトナム基本情報2

 

ベトナムの正式名称は「ベトナム社会主義共和国」といいます。その名の通り、社会主義体制ですが、1986年のドイモイ政策を実施したことで、資本主義の政策も一部導入しています。ドイモイ政策が成功し、ベトナムは急激に経済を成長させていきます。1995年、ベトナムは9%台の高い経済成長率を実現し、ASEAN(東南アジア諸国連合)へ加盟を許可されます。その後の経済成長も著しく、2000年~2010年の平均経済成長率は7.26%と高成長を維持し、2010年には中所得国となっています。IT分野への政府のバックアップは手厚く、外資系IT企業への税負担を軽くしたり、2020年までに「100万人のITエンジニア創出」を目標に掲げたIT教育を実施しています。そのため、世界的な企業のベトナム進出やIT分野に精通している人材が豊富な状況となっているのです。日本との関係では、ODA(政府開発援助)を通じてのつながりが各地で見られます。日本のODAが、ベトナムでは積極的に実施されている影響で、現地で活動する日本企業が多数あるのです。中でも、主要な移動手段となっているオートバイの日本企業のシェアは非常に高く、「ホンダ」「ヤマハ」「スズキ」のオートバイは街中でも走っているのを頻繁に見かけます。日本企業の進出の多さから、ベトナムでは親日家が多くなっているのです。その他の、ベトナムの基本情報は以下の通りです。

  • 人口:9250万人
  • 面積:33万km2
  • 首都:ハノイ
  • 最大都市:ホーチミン
  • 言語:ベトナム語
  • 通貨単位:ドン(VND)
  • 時差:-2時間

ベトナム人の特徴

ベトナム基本情報3

勤勉、マジメ、穏やかといった点が、一般的なベトナム人に見られる特徴です。集団性、上下関係を重んじるよう教育を受けていることから、仲間への思いやりに溢れ、会社への帰属意識が強くなっています。そのため、日本人と同じように空気を読みすぎて自分の意見を言えない場面が見られます。「YES・NO」で答えられる質問だと、「YES」と答えがちになるので、「どう考えるの!?」といった質問を投げかけて意見を引き出すことが必要になってきます。コミュニケーションが上手くいかないことがプロジェクトの失敗を招きかねないので、ベトナム人の特性や文化的な背景を理解するよう努めましょう。

ベトナム人エンジニアの特徴

ベトナム基本情報4

政府がIT人材の育成を目標と掲げているので、エンジニア・プログラマー等の高いスキルを持ち合わせている若い人材が豊富です。また、ベトナム最大手のIT企業FPTコーポレーション チュオン・ザー・ビル会長は、今後日本にエンジニア5000人を留学させ、日本向けのブリッジSEを育てると宣言しています。日本企業にとって相性のいいベトナムエンジニアが育っています。ベトナムでは、プログラマーが若者のなりたい職業で上位になっており、プログラマーになることは「医者・弁護士」と並んで一種のステータスになっています。

国・企業を挙げたIT教育の推進、憧れの職業にIT関係の職種が挙げられることといった理由が、IT人材を多く輩出する理由となっています。全体的なエンジニアの専門性は高く、優秀なエンジニアになると「ブロックチェーン」「マイニング」「ディープ・ラーニング」「AI」といった最新技術にも精通しています。しかし、専門性が高いことがベトナム人エンジニアの特徴ですが、デメリットとなる特徴もあります。政府のIT教育が専門性を持つ人材の育成に力を入れているため、システム全体への教育は不十分のように感じます。例えば、システム開発では、システム全体のことやメンテナンスのことを考えたコーディングを行っているエンジニアは少ないようです。目の前の問題が解決すればいいと記述するコードが複雑になっている場合が多く見られます。専門性は高いので、開発の意図や整ったコーディングの重要性を伝えるなどのコミュニケーションを取る必要が出てきます。

「オフショア開発で注目が集まる国ベトナム」まとめ

今回は、ベトナム国内のことやベトナム人の特徴について以下の内容でお話してきました。

  1. ベトナムについての基本情報
  2. ベトナム人の特徴
  3. ベトナム人エンジニアの特徴

オフショア開発を依頼する場合、現地の国や人柄を理解することはプロジェクトの成否に大きな影響を与えます。ベトナムへの理解を深めて、円滑な仕事のやり取りができることを期待しています。

 

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