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GoogleMapsのヒートマップとお絵描き機能が廃止に

「ヒートマップって使われている?」——そんな問いかけが、Google Maps開発者から聞こえてきそうな…
Maps JavaScript APIのヒートマップレイヤ(HeatmapLayer)とDrawing Libraryが、2026年5月リリース予定(5月中旬想定ですが、正式アナウンスはありません)のv3.65以降で完全廃止となることが公式に発表されました。
すでに非推奨期間に入っており、対応を先延ばしにするとサービスが突然動かなくなるリスクがあります。
この記事では、廃止の背景・影響・具体的な移行方法をわかりやすく解説します。


HeatmapLayerとDrawing Libraryが廃止になる理由

Google Maps Platform は定期的に古い機能を整理し、より優れた代替手段への移行を促しています。今回廃止される2つの機能はいずれも、利用率の低さサードパーティライブラリの台頭が主な理由とされています。deck.glやTerra Drawといった高機能なオープンソースライブラリが普及したことで、Google純正の簡易実装を維持し続けるメリットが薄れたと判断されたのです。

廃止のスケジュールは以下のとおりです。対応が必要かどうか、まずは自分のコードを確認してみましょう。

  • HeatmapLayer:2025年5月に非推奨 → 2026年5月リリースのv3.65で完全廃止
  • Drawing Library:2025年8月(v3.62)にサポート終了 → v3.64が使用可能な最後のバージョン、2026年5月のv3.65で完全廃止

HeatmapLayerの廃止と移行方法:deck.glを使う

HeatmapLayerは、地図上に位置情報データの密集度をカラーグラデーションで可視化する機能です。店舗の来店頻度・事故発生地点・センサーデータの可視化などに広く活用されてきました。v3.65以降でこのクラスを使い続けると、地図上にヒートマップが描画されなくなります。早急に代替手段への切り替えが必要です。

Googleが推奨する代替手段:deck.gl

Googleが公式に推奨する移行先は、WebGLベースの可視化フレームワーク「deck.gl」です。deck.glはUberが開発しOSSとして公開されており、HeatmapLayerをはじめ多彩なレイヤを提供しています。Maps JavaScript APIとはGoogleMapsOverlayクラスを介して連携させます。

移行の基本手順は次のとおりです。

  1. deck.glパッケージをインストールする(npm install deck.gl @deck.gl/google-maps
  2. 既存の new google.maps.visualization.HeatmapLayer() を削除する
  3. GoogleMapsOverlayHeatmapLayer(deck.gl版)を組み合わせて実装する
  4. 動作・表示をテストして本番環境に反映する

deck.gl版HeatmapLayerは、Gaussian Kernel Density Estimation(カーネル密度推定)を内部で使用しており、純正版よりも表現力・パフォーマンスともに優れています。radiusPixels・intensity・colorRangeなど豊富なオプションで見た目も細かくコントロールできます。なお、iOS Safariなど一部の環境ではWebGLのfloatテクスチャの制限があるため、動作確認が必要です。

Drawing Libraryの廃止と移行方法:Terra Drawを使う

Drawing Library(Drawingライブラリ)は、地図上でユーザーが自由に円・矩形・ポリゴン・ポリラインなどを描画できる機能です。エリア指定・ルート設定・注釈入力など、BtoB向けの管理画面でよく使われてきました。こちらもv3.65以降では機能しなくなります。

Googleが推奨する代替手段:Terra Draw

Drawing Libraryの移行先としてGoogleが推奨するのが「Terra Draw」です。Terra DrawはJavaScriptで地図上に図形を描画するためのオープンソースライブラリで、Google Mapsをはじめ、Mapbox・Leaflet・OpenLayersなど複数のマッププラットフォームに対応しています。

移行のポイントをまとめると次のとおりです。

  • 描画モードが豊富:ポイント・ライン・ポリゴン・矩形・円など、Drawing Libraryと同等以上の機能をカバー
  • マルチプラットフォーム対応:Google Maps以外にも同じコードで対応可能なため、将来的なプラットフォーム移行にも強い
  • イベントドリブンなAPI:描画完了・変更・削除などのイベントをコールバックで受け取れる設計で、既存のロジックに組み込みやすい
  • 注意点:Terra DrawはGoogleのサポート対象外のサードパーティライブラリのため、バージョン管理・セキュリティ対応は自己責任となる

なお、Drawing LibraryはAPIバージョンを v=3.64 と固定指定することで、2027年2月頃まで引き続き利用できます。ただしこれはあくまで暫定対応であり、最終的には移行が必須です。余裕のあるうちに計画的に進めることをおすすめします。

今すぐ確認すべきチェックリスト

自社プロダクトやクライアントのサービスで影響を受ける可能性がある開発者は、以下の点を確認してください。

  • コード検索HeatmapLayer / visualization ライブラリ / DrawingManager の使用箇所を洗い出す
  • バージョン確認:スクリプトタグで v=weekly や バージョン未指定の場合、5月中旬のv3.65更新で自動的に影響を受ける
  • バージョン固定(暫定対応):急ぎの場合は v=3.64 と指定することで時間を稼ぐことができる
  • 移行スケジュールを立てる:deck.glまたはTerra Drawへの移行コストを見積もり、対応期限を設ける

エムベースからひとこと

弊社が開発したクライアントの中でも[Drawing Library]を利用して開発したケースがありました。
当初はTeraDrawの様なオープンソースもあまり無かった為、APIにこういった描画機能がある事に大変助かった記憶があります…
[HeatmapLayer]に関しては見た目は[ソレっぽい]のですが、意外に実際の利用用途は限られた印象があります。
ヒートマップ処理をするより、クラスター対応の方がニーズが高い実感があります。

[Drawing Library]もそうですが、Google Maps PlatformのAPIは定期的に仕様変更・廃止が発生するため、継続的なキャッチアップと迅速な対応が求められます。エムベースでは、Google Maps Platformを活用した位置情報サービスの開発・保守を数多く手がけており、今回のような廃止対応や移行作業もサポートしています。「既存システムがどう影響を受けるかわからない」「移行コストを抑えたい」というお悩みをお持ちの方は、ぜひご相談ください。

位置情報関連の開発でお悩みの方は、ぜひエムベースの位置情報開発サービスをご確認ください。

まとめ

Maps JavaScript APIのHeatmapLayerとDrawing Libraryは、2026年5月リリースのv3.65で完全廃止となります。影響を受ける開発者は早急にコードを確認し、計画的な移行対応を進めましょう。

  • HeatmapLayerの移行先はdeck.gl(GoogleMapsOverlay経由で連携)
  • Drawing Libraryの移行先はTerra Draw(マルチプラットフォーム対応のOSS)
  • 急ぎの場合はAPIバージョンをv=3.64に固定して時間を確保(暫定対応)
  • バージョン未指定・weekly指定の場合は5月中旬以降に自動的に影響を受けるため要注意

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